【月1冊読破で上位50%】読書は何故大切なのか?【H30 文化庁の調査結果より】

出展:文化庁 平成30年度「国語に関する世論調査」の結果について

「本を読まなくても仕事に影響ない」
「本を読む時間がない」
「本を読めば知識が付くのは分かるけど・・・」
「そもそも活字を読むのが苦手」


このようなご意見にご提案します。

目次

本を読まないのは悪いことなのか?

冒頭資料の通り、本を読む・読まないは文化庁の調査結果から分かるように大体半々くらいです。
本を読まなくても日常生活に支障はないし、仕事は出来るし実際はなんの問題もありません。

出展:文化庁 平成30年度「国語に関する世論調査」の結果について


同じく文化庁の調査で「今後自分の読書量を増やしたいか?」という質問に「そう思う」と答えているのは約60%と、
元々本を読んでいる50%の層を考慮すると10%しか「読もう」としている層が増えていないことが伺えます。

つまり、「読書しない」ことは別におかしなことではないのです。

では何故読書が大切なのか?
この記事では読書をすることで得られるメリットや何故本を読んだ方がいいのかについて解説していきます。

「情報」と「知識」の違い、本を読むメリット

1年経って古くなるのが「情報」、10年経っても古くならないのが「知識」

樺沢紫苑『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版、2015年)

まさにこの一言に尽きると思います。
新聞と本の違いとも言えます。

すべて「情報」から始まり、体系的にまとめられて「知識」となります。

情報を活かすには知識が必要です。
その知識が詰まっているのが本です。
そして大抵の場合、本に書かれている知識が古くなることはありません。

ビジネス面で例えるなら、
新人営業マンと中堅・ベテラン営業マンに取扱商品のモデルチェンジ情報を与えたとして、どちらがよりお客様に詳しく説明できるでしょうか?

「新モデル」という「情報」を得ても、「既存モデル」に関する「知識」がなければ新モデルの何がどう変わったのかをお客様に説明することは難しいですよね。

仕事に直結している情報は知らず知らずのうちに知識として体系的に習得しているのです。
だから本を読まなくても仕事に直接的な影響はない。

しかし管理職に昇格し部下を持った時の指導法や時間管理術など個人に依存したスキルに関する知識はどうでしょうか?
先輩や上司に恵まれていてお手本となる存在がいれば違いますが、そうではない場合もあります。

そこで活躍するのが「本」です。
大体の困りごとは既に他の誰かも同じように困っていて、既に解決策が提示されていることが多いです。
本を読むメリットはこのように自分の困りごとを解決する一助となることです。

今困っていなくても将来困るかもしれません。
自分が困っていなくても友人、同僚が困っているかもしれません。
知識は人を助けることができるのです。

本を読む時間を作るには?

本を1冊すべて読む場合、個人差はありますが2~3時間かかることが多いです。
社会人だとまとまった時間を確保するのは難しいでしょう。
そこでおすすめするのが「15分程度のスキマ時間を活用する」ことです。

脳が集中モードに切り替わるのに必要なのは5~10分程度と言われています。
(坂本建『実践!タイムマネジメント研修』(ポテンシャル・ディスカバリー・コンサルティング、2015年)より、一部意訳)

「せっかく集中モードに入れるのに15分で切り上げるのは勿体ない!」
と思われるかもしれませんが、時間が確保できるなら読み進めましょう。
ただし、「知識を得て、実践する」ことが本を読む意味なのでただ読むだけにならないように気を付けましょう。

また、上記通り実践することが目的なので得たい知識が明確であればすべて読む必要はありません。
本は頭から順番に読み進めるのではなく欲しい知識が書かれている部分を抜粋して読む。
そんな読み方でも行動に結びつけられるのであれば良いと思います。

極力活字を避けて本を読む方法

ドラッガーや孫氏の兵法など有名どころの名著は内容が非常に濃く、本を読み慣れている人でも読むのは大変です。
このような本には大体図解やマンガで学べるような入門編の解説本が出版されています。

「知識を得て実践する」ことが目的なので読みやすいものを選ぶのは全然アリです。
上記のような骨太な専門書でなくても図解のものは多く出版されています。

専門書だろうと入門書だろうと読むのと読まないのでは違います。
欲しい知識が載っているページだけでも構わないので少しずつ活字に触れていきましょう。

まとめ

  • 「情報」と「知識」の違い、本を読むメリット
     →古くなるのが情報、身につくのが知識。
      本は自分の困りごとを解決する一助となる
  • 本を読む時間を作るには?
     →15分程度のスキマ時間を活用する
  • 極力活字をを避けて本を読む方法
     →図解やマンガで学べる入門書を選ぶ

総務省統計局 日本の統計2021によれば、令和1年度は1年で71,903冊出版されているそうです。
月に約6,000冊、1日約200冊出版されているなんて凄いですよね。
頭のいい人たちが時間と知識を詰め込んで書いた本を月に1冊読むだけで日本人の上位50%に入り、なおかつ賢くなれるので皆さんも是非少しずつ本を読んでいきましょう!

参考書籍

文化庁 平成30年度「国語に関する世論調査」の結果について
総務省統計局 日本の統計2021
樺沢紫苑『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版、2015年)
坂本建『実践!タイムマネジメント研修』(ポテンシャル・ディスカバリー・コンサルティング、2015年)
奥野宣之『読書は1冊の本にまとめなさい』(ダイヤモンド社、2010年)

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この記事を書いた人

2016年に建築業界に足を踏み入れる。
サッシ・ガラス・水まわり商材を取り扱う卸問屋の営業マン。
お付き合いしたお客様は80社を超え、様々なお悩みごとを解決してきました。
営業だけでなく、内窓の取付なども自分でやるので商材情報も現場知識もバッチリ!

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